コロナ感染拡大の影響により、文化活動自粛を余儀なくされた芸術関係者の団体や個人に補助される補助金。期間も短いので、当てはまる人は是非申請してください。この記事ではフリーランス・個人事業主の対象者に関して内容をまとめました。
2020年12月更新:こちらの申請は終了しました。また、新しい補助金が開始されましたらアップしたいと思います。
目次
フリーランス・個人事業主の中でも補助の対象者は?
補助の対象者となるフリーランスを含む個人事業主とは、
不特定多数の観客に対し対価を得て公演・展⽰等を⾏う者及び当該公演・展⽰等の制作
に携わっている者(常時雇⽤による収⼊のみを得ている者を除く)
(例︓実演家、技術スタッフ等)
である必要があります。給与収入などで成り立っている人は除く、ということですね。
また、補助の条件として、下記3つをクリアしてなければなりません。
➀ 不特定多数に公開することでチケット収⼊等をあげること
② コロナによるイベントの⾃粛によって⼤きな影響を受けること
③ 今後の再開に当たって複数の人の参加が必要であったり、稽古が必要などの理由などで再開が困難であったり、コロナ感染拡⼤予防のために従来と同様の収⼊が確保できない可能性があるなどの事情がある活動
これには、放送やインターネットのみで公開する取組だけに携わっている場合は対象外となります。つまり、YouTuberだけの場合はNGということです。
また、例えばこのような人達も対象になります。
(映画)映画への出演(セリフがない場合も含む)、吹き替え声優としての参加
(舞台)舞台への出演、朗読劇への出演、ファッションショーへの参加
(コンサート等)単独コンサートの開催、複数の歌⼿が参加するコンサートへの出演、バックコーラス等への参加、ダンサーとしての参加
(その他) ディナーショーの開催、ファンクラブのイベントの開催(年会費の対価として)、⾳楽イベント等の司会
そして、対象範囲の業種などはこちらが想定されています。
⾳楽、演劇、舞踊、映画・アニメーション
コンピュータその他の電⼦機器等を利⽤した芸術
伝統芸能(雅楽、能楽、⽂楽、歌舞伎、組踊、その他)
⼤衆芸能(講談、落語、浪曲、漫談、漫才、歌唱、その他)
更に、
美術、写真、茶道・華道、書道、国⺠娯楽(囲碁・将棋・その他)
などの業種の場合、個展の開催や対局の公開で収入を得る
など、上記補助の条件①~③を満たす場合は証明する資料の提出があれば対象となります。
補助の対象となる取組や金額は?
こちらの補助金は「給付金」とは性質がことなるもので、いずれかの取組を行った場合に「補助金」が出るというものです。
取組内容としては、
(1)以下の①~③のいずれかの取組(複数可)
① 国内外の観客、参加者等の回復・開拓
・過去の公演の動画配信
・活動実績をまとめた冊⼦の作成、配布
・CMやPR動画等の制作、配信
・公演、展⽰のチラシの作成、配布
・展⽰のギャラリートークや講演会の開催
・美術家の制作活動を紹介するウェブサイトの制作、更新
・制作した作品をまとめた図録の作成、配布 等
② 活動の継続・再開のための公演・制作⽅法等の検討・準備・実施
・技芸の研鑽のための⾃主稽古
・技能向上を⽬的としたリサーチ
・技能向上に関係する資格取得
・活動再開のトライアル公演
・動画配信サイト等を通じた無観客等公演(★)
・インターネットを活⽤した技芸の研鑽のための共同稽古(★)
・会員向け相談窓⼝の設置、HPの開設等(★)
・美術関係者向けワークショップの開催 等
③ 雇⽤契約の明⽂化等の経営・ガバナンスの近代化
・雇⽤契約案の作成、電⼦化(★)
・会計処理に関する講習会の参加
・会計システムの近代化(★)
・⾏政⼿続き等に係る書類作成のノウハウ習得 等
(★)ICT活⽤の取組例(補助対象となる取組の経費の1/6以上の場合には、3/4に補助率を引き上げ)
(2)(1)の取組と併せて行う、業種ごとの新型コロナウィルス感染拡大予防ガイドラインに即した取組
・感染症対応のための研修会
・新型コロナウィルス感染拡⼤予防対策の新たな座席配置に応じた作品、演出
・公演実施に係るマニュアルの作成
・感染症対応のトライアル公演
・消毒その他感染症対策のための取組 等
(1)と(2)のような取組にかかるお金に補助金が出るイメージになります。
金額(補助率)は?
基本的には、フリーランス・個人が行う事業での補助金は最大で下記の通りになります。
【活動継続・技能向上等⽀援A-①】
標準的な取組を⾏う事業者向け︓ 上限20万円
例えば、プロの実演家・技術スタッフ等を対象に、練習のための稽古場の確保、技能向上のための研修資料等の購⼊、調査・制作準備等の活動費を⽀援
【活動継続・技能向上等⽀援A-②】
より積極的な取組を⾏う個⼈事業者向け︓ 上限150万円
例えば、感染症対策を踏まえた新たな練習⽅法の確⽴、動画収録・配信による活動の発信、会計処理に関する講習の参加等、発展的取組を⾏う活動費を⽀援
※A-①とA-②の重複申請はできません。
下記表が全ての上限額と補助率や補助上限額のまとめになります。上記の上限額に表の補助率はどのようにかけるか、を、参考にしてみてください。
あくまでも、給付金ではなく、使った金額の補助なので、間違えないようにしてください。

申請書類や申請方法は?
申請方法ですが、HPから申請へ進みます。
申請書類はA-①とA-②によって違いますので、どちらで申請するか決めてから書類を準備してください。書類は画像の通りで、事業計画書などのエクセルはこちらからダウンロードできます。


審査が完了して、補助事業を完了した後には30日以内に実績報告書などを提出しなければなりませんので、それも忘れないようにしてください。
申請期間は?
申請期間は
第1次募集︓ 令和2年7⽉10⽇ 〜 令和2年7⽉31⽇
第2次募集︓ 令和2年8⽉ 8⽇ 〜 令和2年8⽉28⽇
第3次募集︓ 令和2年9⽉12⽇ 〜 令和2年9⽉30⽇(予定)
※第3次募集は、⾏わない場合があります。
になります。予算の上限に達し次第、募集を締め切るということなので、出来るだけ早いうちの申請をお勧めいたします。
申請の問合せ
問合せ先は以下になります。わからないことなどは是非問合せてみてください。
令和2年度「⽂化芸術活動の継続⽀援事業」事務局
〒105-8335 東京都港区芝3-23-1 セレスティン芝三井ビルディング 13階
電話番号(フリーダイヤル) 0120-620-147
※営業時間 10︓30 〜 17︓00
思ったよりも難しい申請になりそうな文化庁の補助金になります。
困った場合はフリーダイヤルへ連絡して確認してみてください。
